ひとつは、ビレリ・ラグレーヌ(Guitar)のクインテットがJazz à Vienneというフェスティヴァルに出演したときの模様のもの(多分イタリアのテレビ番組)。Vienneといってもオーストリアのウィーンではなく、フランスのリオン市の東南に位置する町です。フランス最大のジャズフェスティヴァルでかつて坂本隆一も参加したことがあるとのこと。チェカおじさん、ラグレーヌの他、ダヴィッド・エル=マレク(Sax)、バティスト・トロティニョン(Piano)、ベースは誰だか?バティちゃんがまた赤いシャツを着ている…ピアノはウィーンの名器ベーゼンドルファー。エル=マレクのソロにチェカおじさんがソロで受け応えるのですが、割合地味な印象。でもこんな風に各世代が入り混じって伸び伸びと演奏するなんて日本のジャズ界じゃありえないでしょうね。あっても堅苦しい雰囲気がある。
もうひとつは、ステファーノ・ディ=バッティースタ(Sax)カルテットがJazz in Marciaに出演したもの(これもおそらくイタリアの番組)。マルシャはトゥールーズ市の真西に位置する村。チェカおじさんとステ、そしてエリック・レニーニ(Piano) 、ロザーリオ・バナッコールソ(Bass)が『チュニジアの夜』を演奏。ここでのチェカおじさんの演奏はオーソドックス。巨体若手ピアニストのレニーニのソロがステに負けていない、見応えのある演奏です。
フランス語の「en tout cas」は、英語でいえば「anyway」、日本語でいえば「いずれにせよ」「どんな場合でも」という意味を持つ言葉。それが日本の建設業界で「全天候型舗装材」という意味の用語として使われています。テニスをおやりの方はご存知かもしれません。全仏オープンのコートといえば話は早いですね。