海辺で気まま日記 改め 川辺で気まま日記
毎回気ままに綴ります。猫、仏・独・伊語、音楽全般、丹田呼吸など。
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高橋幸宏ドラム名演集11
さて今度はまた過去の作品を掘り下げてみます。組合せ的には意外性があるかもしれませんが、オフコースのセカンドアルバム「この道をゆけば/オフコース・ラウンド2」(1974年)から『すきま風』をお聴きください。作詞・作曲・編曲ともに鈴木康博によるものです。

イントロのドラムソロの「ズズドドッ」、いかにも幸宏的ですね。フレーズもそうですが、間とかタイミング、それとスネアのサウンドなど、すでに独自性が確立されているのがわかります。最近のドラマーで22歳でここまでできる人っているのでしょうか。非常に音楽的なドラマーだといえます。

ところでネット上のうわさによると、小田和正の逸話として、オフコースのデビュー直後に、高橋幸宏のドラムにダメ出ししまくり、キレさせたことがあるとのこと。『すきま風』は小田の作品ではありませんが、この曲でダメ出しをしたのか、それとも、幸宏が叩くはずの他の曲でその件があり、演奏を降りたのか定かではありません。私が確認したところ、オフコースのレコーディングで幸宏が録音に参加したのはこの曲だけです。一部ネット上で、アルバム「僕の贈り物」にも参加とありますが、幸宏のクレジットはありません。

1999年ぐらいだったと思うのですが、幸宏の芸能生活30周年を記念した特集記事がシンコー・ミュージック系の雑誌に載っていました。残念ながらその雑誌は手元にはなく、記憶を頼りに書きますと、ご本人いわく、あるアレンジャーからジャズのリズムを叩けと言われ、できないと言って怒ってドラムごと持ち帰ったことがあるそうです。幸宏は意外と短気、別の言い方だと筋を通すタイプなのかもしれません。小田和正のことは書かれていなかったのですが、どのようなやりとりがあったか想像するのも、また楽しい気がします。

         
   

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高橋幸宏ドラム名演集10
今回は、幸宏主宰のグループPupaでボーカルも担当する原田知世のライブの模様をご紹介します。昨年の3月に行われ、同年6月にNHK-BSで放送されたものです。幸宏はゲストとして出演しています。曲は、ディオンヌ・ワーウィックで有名な『Are You There』。幸宏が敬愛する作曲家バート・バカラックの曲です。ここらへんは原田知世の幸宏に対する気遣いが感じられます。幸宏とは映画『天国にいちばん近い島』で親子共演をして以来ではないかと思うのですが。そして幸宏のファッション、最近大変お気に入りのトム・ブラウン(Thom Browne)のスーツで登場です。

ドラムセットはバックバンドのドラマーのものです。セッティングは幸宏に近いものがありますが、ハイハットの口径が13インチだったり、スネアの深さが5インチ未満(3.5インチ?)だったり、と全体に小ぶりです。シンバルスタンドやタムホルダーから察すると、これまたPearlを叩いているようです。Sketch ShowでPremierのセットで演奏したこともあり、TAMAとのエンドサー契約はそれほど窮屈なものではないのかもしれません。それにしても他人のドラムセットであっても、幸宏特有のドラムサウンドが醸し出されます。ちなみに、神保彰は絶対にYAMAHA以外は叩かないようです。

この演奏でもわかるように、幸宏のドラムの特徴は、ボーカルの邪魔にはならない程度に、フィルインでシンプルながらさりげなく主張してみたり、ロールなどの小技をはさんだりするといった、粋なドラミングにあるのでしょうね。トム・ブラウンのスーツを着てドラムを叩く人など、世界中探しても幸宏ぐらいなものでしょう。

『Are You There』に引き続いて、YMOの『Cue』が演奏されます。幸宏はボーカルで参加し、ドラムはバックバンドのドラマーと交代です。ここで面白いのが、バックのドラマーが叩くドラムが、オリジナル曲に忠実なぐらいシンプルなことです。ひょっとしたら幸宏が、「ストイック」に叩くよう、注文したのかもしれませんね。

        


高橋幸宏ドラム名演集9
以前にもご紹介したことのある坂本龍一とカクトウギ・セッションのアルバム「サマー・ナーヴス」より『You're Friend To Me』を改めて聴いてみましょう。その前に、この曲の作詞・作曲者のクレジットを見ると、Nile Rodgers&Bernard Edwardsとあるから、原曲はChicの曲かと思いきや、さにあらず、Sister Sledgeの曲なのでした。原曲タイトルは『You're a Friend to Me』で、冠詞の「a」が坂本のカバーのタイトルに抜け落ちているのは何故でしょうか。それはともかく、こちらで少しだけ試聴できます。

原曲と比べながら、「サマー・ナーヴズ」バージョンをお聴きください。レゲエ調です。イントロは幸宏の意表をつくソロで始まります。3拍目に入るバスドラ、まったりとねばっこいハイハットワーク、ハイチューニングのスネアサウンド、軽妙洒脱なフィルインなどなど、幸宏ならではのレゲエリズムが繰り広げられていきます。この頃の幸宏は、渡辺香津美の「KYLYN」やYMOの「増殖」などで、レゲエやスカリズムをよく聞かせてくれました。これほど特徴のあるリズムを作れる人はそうそういるものではありません。このジャンルでの第一人者と言っても過言ではない、見事なドラミングです。

         


小坂忠 Live at Billboard Live Tokyo
本日、待ちに待った小坂忠とソウル・コネクションの東京初回公演を観てきました。カジュアル・チケットを購入したのですが、席は悪くない位置で、幸宏のドラムプレーをつぶさに見ることができてよかったです。ドラムセットは、サディスティック・ミカ・バンドや昨年のロンドン、ヒホンなどのライブとほぼ同じですが、スネアだけは違いました。ベルブラスではなかったのです。それらしきものが、フロアタムの後方に控えていました。今日使われていたスネアは、タムやバスドラなどのシェルと同じフィニッシュだったので、スタークラシック・メイプルのスネアだったのかもしれません。幸宏のドラミングをこれほど多く(全13曲)見られたのは貴重な経験だといえます。ソロやYMOでもここまで叩いてくれません。ちょっと細かいですが、気づいたことを書きます。

2、3曲目あたりまで、あまり本調子ではなかったような気がしました。スネアの音が2回ほどすっぽ抜けた感じのところがあり、ご本人も首をかしげていたからです。一番使用していたシンバルはライドシンバルで、以前の幸宏にはなかったことかと思います。ライドをクラッシュがわりに使うケースが多かったのです。また、ライドでビートを刻むことなども、70年代末から00年代初頭にかけて、お目にかかる機会はほとんどなかったはずです。フィルインをしてからのライドに移る様がかっこよかった。そうかと思うと、フィルインをしてあえてシンバルを叩かない絶妙なプレーにも頷いてしまう。チャイナシンバルも叩いていたのですが、マイクのボリュームが小さいのか、あまり聞こえてきませんでした。ご本人も認めるように、パワードラマーや手数ドラマーではありませんが、機転の利いたクレバーなドラミングをする人だと、改めて認識した次第です。『風来坊』や『ほうろう』で聞かせる、力任せではない、クールなグルーブで観客をリズムに乗せます。

とにかく、全13曲とはいえ、これほど多く幸宏のドラムを観られて嬉しい限りです。この記事をアップする頃には、本日2回目のライブをしているはずです。明日以降のチケットがまだ少し残っているようですので、ご興味ある方は是非ご覧ください。6月の幸宏ソロライブと8月のYMOのライブが今から待ち遠しいです。

曲順
1.ありがとう
2.Hard to say, 偶然と必然の間
3.everyday angel
4.はぐれ雲
5.Right Boots
6.風来坊
7.ほうろう
8.シェルター
9.ラストピース
10.Runaway
11.Don’t you worry babe
アンコール
12.機関車
13.ゆうがたラブ

         


【2009/04/26 22:05】 日本の音楽 | TRACKBACK(0) | COMMENT(15) |
高橋幸宏ドラム名演集8
今回は、昨年スペインはヒホンでのライブで演奏された『Riot in Lagos』です。ご存知の方も多いとは思いますが、この曲は坂本龍一のソロアルバム「B-2 Unit」に収録されています。海外のDJからも評価のある曲として有名ですね。ヒホンライブを聴く前に、原曲バージョンを聴いてみましょう。

         

もう一つ、1980年のYMOワールドツアーライブバージョンも聴いてみましょう。このツアーの冒頭曲として『Riot in Lagos』を選んだ、というよりも曲順を考えたのは、リーダーの細野晴臣のようです。ここでの幸宏のドラムは、当時らしくシンセドラムや楽器店イシバシとの共同開発でできたノイズフィルター(スネアに装着)を多用しています。バスドラとシンドラをユニゾンで叩いています。ハイハットはほとんど使わず、ときどきアクセントとしてオープンが入ります。テンポはやや速い気がします。

         

上のと比較してヒホンライブを聴いてみましょう。雑誌「クッキーシーン」5月号のインタビューで、幸宏がこう話しています。

・・・YMOのライブでは全曲ドラムにまた近づいていますね。去年のロンドンライブでは「ライオット・イン・ラゴス」はパッドでやってたんですけど、スペイン公演の前日に教授が「幸宏、ちょっとあの曲、生でやる?」って言ってきて(笑)。「え!?でも、リハ、やっていないし」「大丈夫だよ。昔やったじゃん」って言うから、いきなりやりましたよ。あとで聴いたら、なかなかよかったけど。

リハなしで久々にこの曲を叩いたんですね。1980年バージョンと異なり、細野のベースや坂本のエレピのバッキングがスパイシーな味付けとなり、幸宏のドラミングもハイハットでビートを刻むことで、スリリングな雰囲気があります。私個人としてはヒホンライブがいちばんカッコいいと思います。
    
         

高橋幸宏ドラム名演集7
前回のリズム隊は、今井裕をのぞくサディスティックスのメンバーでした。今回ご紹介する矢沢永吉の『恋の列車はリバプール発』は、今井裕を含むサディスティックスのメンバー全員が参加したものです。観ていただく動画は、1999年年9月15日、横浜国際競技場で行った矢沢永吉50歳のバースデーライヴの模様です。この曲だけ、サディスティックスのメンバーがゲスト出演しています。実は永ちゃんとのこの組合せは、1976年7月24日の日比谷野外音楽堂でバックを務めたことに由来しています。

幸宏の叩くドラムセットは、本人のものではなく、永ちゃんのバックバンドのドラマーのものだと思われます。カメラの動きが早くてメーカーは特定しにくいですが、おそらくハードウェアから察するとPearlではないでしょうか。非常にシンプルで、ロックの割には幸宏らしい几帳面なドラミングを聞かせてくれます。力の抜けたドラムスタイルは、この頃に始まったのではないでしょうか。その後のサディスティック・ミカ・バンド再結成のドラミングとよく似ています。ひょっとしたら、永ちゃんとのこのライブで味をしめて、ドラムを叩き始めたのかもしれませんね。

         

高橋幸宏ドラム名演集6
お次はロック、というか歌謡曲というか、桑名正博の『哀愁トゥナイト』に参加した幸宏のドラムをご紹介しましょう。作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:萩田光雄です。以下は筒美京平のアンソロジー集「History」のライナーノーツからの引用です。

参加ミュージシャンは以下の通り。
高橋幸宏(ドラムス)
後藤次利(エレキ・ベース)
高中正義(エレキギター)
羽田健太郎(ピアノ)
斉藤ノブ(ラテン・パーカッション)
ホーン・セクション
トランペット:羽島幸二、数原晋
トロンボーン:新井英治、岡田澄男
テナーサックス:村岡健
ストリングス
多グループ:編成は不明
リズム・セクションは筒美が用意したスコアを基に演奏、羽田健太郎のピアノは後日ダビングされたものである。サディスティックスのメンバーを含めてミュージシャンは筒美自身の指名によるものである。またバック・コーラスは桑名の実妹である桑名晴子が歌っている。

上にもあるように、筒美京平自身がミュージシャンを指名したとあります。昔、「AXEL」という幸宏が司会をした深夜テレビ音楽番組で、筒美京平の特集をしたときに、幸宏が筒美のことを、同じふたご座であることなど、意外にもしみじみと語っていたことがあります。また、「History」のなかで、矢野顕子が筒美のことを以下のように賛辞しています。

・・・。
経験の少ないスタジオミュージシャンを
あえて幾度も起用してくださったこと。
・・・。
等々、たくさんの恩義を背負っているのです。

そして、筒美の緻密なリズムアレンジを基に、幸宏が叩いたのがこの曲です。
ときおり聞かせる裏打ちのスネアは幸宏らしいですが、ライドシンバルのカップの音がするのは少し珍しい気がします。筒美の指示でしょうか。後半は、オープンハイハットによるドラマティックな展開で盛り上がっていきます。

        


高橋幸宏ドラム名演集5
今回はピエール・バルーの『Sans parler d'amour』をご紹介しましょう。ピエール・バルーといえば、高橋幸宏が映画「男と女」を観て以来のファンであることをご存知の方は多いはず。この曲を収録したアルバム「Le pollen」(1982年)は、幸宏をはじめ、多くの日本人ミュージシャンが参加しています。なかでも、この『Sans parler d'amour』における幸宏のドラムは秀逸です。

得意のロールから導入するかと思うと、タイトでストイックなリズムでビートを刻みます。リズムブレイクがところどころに入り、ビートのある部分とのメリハリをつけていきます。ロールを効果的に操作しながら、4小節ごとにフィルインが入ります。決して難しいものではないものの、独特の緊張感でもって曲を盛り上げていきます。幸宏のドラムの割には、オープンハイハットが少ないのも特徴です。この曲に対する幸宏の思い入れがドラムから伝わってきますね。

        
 

高橋幸宏ドラム名演集4
今回はYMOの初期に六本木ピットインで演奏された『PLASTIC BAMBOO』をご紹介します。この曲は坂本龍一のデビューアルバム「千のナイフ」に収録されたものです。おそらくこの頃のYMOはレパートリーが少なく、坂本の曲をも使わざるを得なかったのでしょう。

原曲はドラムが入っていないものに幸宏がドラムを叩いています。YMOがスタジオおよびライブで録音したものの中で、もっともフュージョンぽい曲になっています。幸宏は16ビートでハイハットを刻むということは少ないですからね。あるいは、当時同じアルファに属していたカシオペアに近いというか。実際、当時のアルファはYMOをフュージョンとして位置づけていたらしく、ファーストのUS盤をトミー・リピューマーに託したぐらいですから。そういった意味では、サディスティックの延長線上にあるフージョン路線であり、幸宏にとって不本意なものかもしれません。名演というよりはレア演といった方がいいのでしょう。いずれにせよ、ファンにとってはうれしい限りです。それにしても当時の聴衆の反応は冷たかったんですね。

        

高橋幸宏ドラム名演集3
今度は少し古く、1972年に発表されたBUZZのデビュー曲『ケンとメリー~愛と風のように~』における幸宏のドラムをお聞きください。日産のスカイラインのCMソングです。メンバーの東郷昌和は幸宏の中学時代の同級生、そのお姉さんが幸宏の前妻、恵美子さん(現ビル・ネルソン妻)です。プロデュースは幸宏の兄の高橋信之が担当しました。当時売れたらしく、30万枚を計上したそうです。何で読んだか忘れたのですが、兄信之がこの曲のドラムは幸宏以外ありえない、ということで要請があったと記憶しています。

抜けのよいスネアが力強いですね。バスドラの連打も心地良い。フレーズもシンプルかつスクエアで幸宏らしい。小坂忠の最新アルバム同様、ボーカルを引き立てつつも、ドラムの存在感があっていいですね。二十歳の幸宏のドラム、若いけど大人っぽい余裕が感じられます。

         

補足として、土屋昌巳の証言を引用します(田山三樹編著『NICE AGE YMOとその時代 1978-1984』より)。

土屋:…。自分が大学生の時にやっぱり学生でバンド仕事をしていた幸宏さんのかっこいい噂も聞いていて。あの頃、幸宏さんはバズのリズム・セクションを小原礼さんとやっていて、最初は誰って知らなかったんですけど、TVのCMで「ケンとメリー」を聴いて、リズム・セクションに惹き付けられたんです。「あれやっているの誰?」って。
どこに惹き付けられたんですか?
土屋:そのTVで聴いた曲が、まるっきりニール・ヤングの『ハーヴェスト』のリズム・セクションと同じグルーヴが出ていたんです。だから、「ケンとメリー」っていう歌の部分じゃなくて、背後に気が行っちゃって(笑)。それからですね、意識するようになったのは。
へぇー、凄い初期から意識して…。
土屋:だからもう、ファンですよ。その時感じた格差は縮まらない(笑)。
その「ケンとメリー」の件はその後どうなったんですか?
土屋:その曲だと「ドッドッタッ」っていうドラミングだけで、これだけ表現出来る人がいるんだ、と。そこがどうなっているのかがずっと謎だったんです。真似して同じように叩くんですけど、「ケンとメリー」にならないんですよ。「あれ、どうやったら出来るんですか?」って。そうしたら「2拍目のスネアの裏のハイハットです」って即答されて。明解な答えが返って来たんで「ああ、そうだったんだ」って何十年かに渡る疑問氷解で。「ありがとうございます」っていう。


高橋幸宏ドラム名演集2
今度は割りと最近のものをご紹介しましょう。昨年、YELLOW MAGIC ORCHESTRAとして発表された『TOKYO TOWN PAGES』という曲です。動画はスタジオ録音版です。私個人は昨年6月のロンドンYMOライブ版の方がよかった。Yahoo動画でロンドンライブ版が観られるものがあったのですが、いつの間にか観られなくなりました。Yahoo動画での幸宏のドラムはかなりカッコよかったです。近くその模様を収めたDVDが出るとのこと。楽しみです。

さて、お聞きいただいてもわかるように、この曲ほど幸宏のドラムの個性を表したものはありませんね。ロールをや裏打ちビートを多用するのが、最近の幸宏のドラムの特徴です。サディスティック・ミカ・バンドの『どんたく』においても、裏打ちビートを発揮していました。雑誌「クッキーシーン」5月号のインタビューで、幸宏はこう述べています。「どこが頭か分からないビートみたいなのをすぐ作っちゃうんですよ」。確かにそうです。私もセッションでドラムを叩くとき、この影響がかなりあるといえます。もっともっとドラムをやってもらいたいものです。

        


高橋幸宏ドラム名演集1
以前から考えていた企画です。最近、高橋幸宏がドラムを叩く機会が多くなりました。うれしい限りです。前回の記事でもご紹介したように、小坂忠の最新アルバムの全曲、さらに小坂のツアーでもドラムで参加しています。

この企画は、私が勝手に考える、彼の新旧のドラム名演集をご紹介するものです。動画のないものもありますが、音声だけでもお聞きできるようにしてまいります。

第1回目は、1980年5月7日に、Technopolis 2000-20ツアー後に行われたFM東京の公開録音の演奏です。番組名はセレクテッド・アーティスト'80で、故山田康雄とケイアンナが司会をしていたものです。スポンサーは、当時YMOがCMに出演していたフジ・カセットの富士フィルム。観客の2000人はすべて招待客とのことです。太っ腹だったんですね。演奏曲目はこちらをご参照ください。

さて、聴いていただきたい曲は、当日のライブで11曲目に演奏された『THE END OF ASIA』です。私はFMラジオでリアルタイムで聴いていたのですが、この曲における幸宏のドラムプレーは、アップテンポで激しいビートを聞かせてくれます。リズムとしてはスカビートなのでしょうが、幸宏の割にはかなりパンキッシュですよね。

当時の幸宏は2種類のスネアを使用していたと思うのですが、ここで聞かれるハイトーンのスネアはTAMAのメタルスネアではないかと推測されます。ドラムのビートソロで始まり、スネアの音がキンキン響きまわっています。しかしアンサンブルになるや、他の楽器の音と混ざり合って、スネアのスナッピーの共鳴が抑えられていきます。ミュートはかけていないかもです。

この番組を当時カセットテープに録音していたのですが、それがいつの間にかなくなってしまいました。幸宏のこの演奏は印象深く、いつまでも頭には残っているものの、また聴いてみたという思いがありました。しかしその後、Technopolis 2000-20ツアーの演奏が、YMOのライブ盤として発表されることもなく、聴けなくて残念に思っていたのです。そう思っていたところ、YouTubeで音源がアップされました。BeNDZcoさんに感謝です。覚えていた演奏とまったく違わず、出だしで坂本龍一のシンセの演奏リズムがずれているところなども同じものでした。

映像はなぜかゴダールの『中国女』です。ちなみにゴダールの『中国女』の原題は『LA CHINOISE』、YMOの『中国女』は『LA FEMME CHINOISE』です。

        

※上の動画が削除されたので下の動画をご覧ください。

        



小坂忠インストアライブ
                           小坂忠&佐橋佳幸サイン

本日、タワーレコード新宿店7F売場にて、小坂忠のインストアライブがありました。私はそれより前に、小坂の最新アルバム『Connected』を渋谷店にて購入、本日のライブ後のサイン会の整理券を手に入れていて、現場に来たのです。このアルバムを買うまで、小坂については、細野晴臣と組んだエイプリル・フールでボーカルを担当していた人としか、実は認識していませんでした。ではどうして今回小坂のアルバムを買ったかというと、高橋幸宏がドラムを全曲叩いているという、単純な理由からだったのです。CDではじめて聴いた小坂の歌は、いわゆる最近の「ソウルフル」な歌手のような、これみよがしな歌いっぷりではないものの、味のある歌い手だな、という印象はありました。

今日のライブはインストアなので、小規模なものだろうと思っていたら、案の定、小坂と今回のアルバムプロデューサーの佐橋佳幸の二人で行われました。期待しないでいたのですが、これが結構よかった。鳥肌の立つようなものではなく、ものすごく盛り上がるわけでもなく・・・来ている人たちも私よりもずいぶん上の層(50代?)が多いからかもしれませんが、聴衆はよくいえば大人の反応、別の言い方だとじんわりと味わって聴いているというか。ああ、これこれという、キャッチーなものはないものの、なんだか和やかな気分になれました。

今月には、レコーディングのメンバーでツアーライブをやることを、今日まで知りませんでした。ビルボードで行うとのことで、インストアライブ直後に予約をしちゃいました。ギター2本で、決してフォークにならず、これだけの完成度のあるライブが聴けたのだから、ホーンセクションや幸宏のドラムを含むバンドであればいいに決まっている、見逃さないわけにはいかない、という具合で。幸宏が小規模なスペースでドラムを全面的に叩くのも近年まれではないでしょうか。とにかく今から楽しみです。

上の写真は、インストアライブの直後の二人にサインをしてもらったジャケットです。握手をしてもらった小坂の手は分厚く、表情は温和で和める。ビルボードのライブはアットホームなものとなる予感がしました。

          



【2009/04/05 22:00】 日本の音楽 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |


PROFILE
ドラム小僧
  • Author:ドラム小僧
  • ようこそ!やっとBlogができるようになり楽しみです。
    今スコティッシュ・フォールド3匹と暮らしています。
    楽器はドラム。スポーツは自転車。
    語学は英・仏・独・伊(飛行機が怖いので海外に行ったことはありません)。
    音楽は近現代フランス音楽、フレンチジャズ、フレンチポップス、イタリアンポップス、ジャーマンロック、ブリティッシュポップス、テクノ。
    国内は坂本龍一、加藤和彦、大貫妙子、Phew等。
    好きなドラマーはMarco Minnemann(NHKラジオ講座ドイツ語テキスト投稿欄でも紹介)、高橋幸宏等。
    丹田呼吸を日々実践しています。
    以上のことを気ままに書こうと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
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