海辺で気まま日記 改め 川辺で気まま日記
毎回気ままに綴ります。猫、仏・独・伊語、音楽全般、丹田呼吸など。
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フランスで学んだ人たち①
                         舛添要一

色々と調べると過去たくさんの有名人がフランスに留学していますね。私が最初にフランスに留学した人でインパクトがあったのは、参議院議員の舛添要一でした。留学といっても様々あり、親のスネをかじって文字通りの「遊学」(本来「遊」は「遊び」を意味せず「他国へ行く」を意味する)をする人たちと違って、舛添の場合はパリ大学現代国際関係史研究所客員研究員という立場で行っていたので全く格が違います。フランスだけでなく、スイスのジュネーブ高等国際政治研究所でも客員研究員として国際政治を研究したりドイツのマールブルク大学とルール大学で講義したりと、20代のうちから学才ぶりを発揮します。あまりにも若い頃から海外での活動が目立ったため、帰国後東大の諸先輩から嫉妬されたのも想像に難くありません。

舛添要一といえば、6ヶ国語(英、仏、独、伊、西、露)を駆使することで知られていますが、テレビなどでフランス語を披露していたのをほとんど見たことがありません。昔舛添が三枝成彰の「11PM」にレギュラー出演していた頃、あるフランス人(誰か忘れた)がゲストで来たときに、通訳をしたのを見ただけです。でもそれとてよく聞き取れないほど音量が小さかったので何とも言えません。最初の奥さんがフランス人だったから、相当できるにはできるのでしょうが。因みにその次の奥さんは片山さつき です。


                         日本人とフランス人.

                         日本人とフランス人裏表紙

1983年に光文社からカッパ・ブックスとして、『日本人とフランス人』という本を出し出版デビューしました。当時は『朝まで生テレビ』もなく、無名な学者に過ぎなかった舛添ですが、長谷川慶太郎、竹村健一といった人たちから推薦のことばをもらっています。東大の「センセイ」の割に、カッパ・ブックスという一般サラリーマンが読める少しくだけた文章でこの本は書かれています。この頃から大衆アピールを身につけていたのでしょう。以下目次を記します。

まえがき
第一章 日仏、男女関係比較考
一節 粋とヤボ
セーヌの恋人たち 恋がフランス人の生き甲斐 フランス語は愛を囁く言葉 ヤボな日本人 フランス風エスプリ 日本人のパリ人肉殺人事件 恋愛ゲーム
二節 「ジュテーム」の国とステテコ夫婦
きれいな女か、賢い女か 日仏“夫婦生活”比較考 結婚しても緊張関係  すべてはセックスにつながる 
第二章 個人主義と団体行動
一節 生活を楽しむために苦しい家計
フランス人の夢 ラテン民族としてのフランス人 ケチに徹する守銭奴 平均的サラリーマンの生活白書 コカ・コーラ文化への軽蔑 日本料理への評価 「生命の水」ワイン
二節 階級社会と楽観主義
垣根に象徴される個人主義 犬とフランス人 日仏セックス考現学 情事とコキュー バカンス フランスは階級社会 超エリートのENA
第三章 第三の道を歩む中華思想と対米追従
一節 心は左、財布は右
左のほうがカッコイイという政治風土 現実生活上のホンネは別 “赤いバラ”を咲かせた人たち パリの五月革命 
二節 ソ連離れのユーロコミュニズム
既成左翼の無力 共産党の裏切り 三つの段階 ヨーロッパの社会主義 ソ連のポーランド侵入 ローマ法王の権力 自由な経済システムを堅持する西ヨーロッパの社会主義 イブ・モンタンも共産党のシンパ ジスカールデスタンの置き土産
三節 ミッテランのフランスはどうなるか
ドゴール主義と「第三の道」 張り子のトラか、フランスの核戦力 徴兵制の論理 軍事的にNATOに属さず、独自のミサイル配備 フランスを支えるドゴール主義 フランスの栄光フレンチ・ナショナリズム ホメイニ師もバニサドルも助けるフランス 
第四章 知られざる科学立国とメイド・イン・ジャパン
一節 シトロエンからミラージュ戦闘機までの工業力
怪鳥・コンコルド 「世界一のスピード」超高速列車 原子力発電 “死の商人”の論理 敵対国へ武器輸出 あくなき国益の追求 日本車もおよばない乗り心地 性能のいいものは美しい 日本は大衆品、フランスは高級品 量産タイプから個性の尊重へ
二節 農業自立の国
豊かな農村 高い農業自給率 生き残れるか日本 国家の繁栄は農業なくしてありえない フランスの本当の魅力は農村に
三節 フランス社会主義の経済政策
「ヨーロッパの凋落」は本当か 日本とは反対の「大きな政府」志向 国有化の一つの知恵 エネルギー問題のジレンマ 保護貿易主義の台頭か 日仏高級官僚の発想の相違点 
第五章 文化帝国主義と模倣文化
一節 フランスの文化産業
パリ・ファッション界の牙城 個性をもたない日本人 香水の秘密 フランス人の美的感覚 フランスの映画産業 ペシミズムと“人生の機微” 「前衛」の光輝ある伝統
二節 フランス式発想の秘密
一筋縄ではとらえることができないフランス 文化帝国主義 黒人が多いフランスの警察 ムダが文化を作る 個人主義こそ自由な発想の源流 二十一世紀への日仏の展望

青春時代をフランスで過ごし思い入れがある分、自国以上に他国を評価するありがちな傾向があるものの、当時の日本人が抱いていたフランスのイメージと違う切り口で書かれていて興味深い本です。セックスを比較できるのも経験者ならではのものなのでしょう。

副題となっている「『心は左、財布は右』の論理」とは、「つまりどういうことかというと、これはある意味で、日本のインテリ階級でも同じような現象が見られるが、左の方が「カッコイイ」といことである(本書p.86)」とのこと。
保守政党である自民党所属の舛添議員には、今後も是非毒を吐いてもらいたいです。 
 
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【2006/06/08 21:05】 ひと | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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ドラム小僧
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  • ようこそ!やっとBlogができるようになり楽しみです。
    今スコティッシュ・フォールド3匹と暮らしています。
    楽器はドラム。スポーツは自転車。
    語学は英・仏・独・伊(飛行機が怖いので海外に行ったことはありません)。
    音楽は近現代フランス音楽、フレンチジャズ、フレンチポップス、イタリアンポップス、ジャーマンロック、ブリティッシュポップス、テクノ。
    国内は坂本龍一、加藤和彦、大貫妙子、Phew等。
    好きなドラマーはMarco Minnemann(NHKラジオ講座ドイツ語テキスト投稿欄でも紹介)、高橋幸宏等。
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